本研究の目的は、日常的なイベントに関する記述内容とイベントにより生起した感情体験の強度との関連を明らかにする方法論を構築することを目的とする。記述内容から抽出できるパターンや、特定のトピックの出現頻度が、感情体験の強度と関係することを仮説とした。263名の日本人調査協力者に、14日間、その日にあった出来事を自由記述で、またその出来事の中で体験した感情等をリッカート法で報告するように求めた。自由記述はトピックモデルで特徴量に変換の上、ネットワーク分析を実施した結果、他者批判をしやすい者ほど余暇についての報告が多く、結果としてポジティブな再評価をしにくくなる可能性が示唆された。
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