研究課題/領域番号 |
20K22347
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0203:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯山 悠太郎 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (10878177)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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キーワード | 量子コンピューティング / 量子シミュレーション / 高エネルギー物理 / 粒子散乱 |
研究成果の概要 |
本研究は、量子コンピュータを素粒子物理実験におけるイベントジェネレータ(衝突型加速器などで起こる高エネルギー粒子散乱現象のシミュレーション)として応用する方法を見出すことを目的とした。研究過程で粒子散乱現象全体のシミュレーションを量子コンピュータで行う必要があると判明し、それを可能にする量子場の理論の表現法について、既存研究を発展させた。
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自由記述の分野 |
実験素粒子物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古典計算機を用いた現行の素粒子散乱イベントジェネレータでは、シミュレーションの精度を上げたりシミュレートすべき終状態を複雑にしたりすると計算時間が爆発的に増加してしまうことがわかっており、高輝度大型ハドロン衝突型加速器(HL-LHC)、国際リニアコライダー(ILC)、欧州の次世代円形加速器(FCC)など将来計画されている加速器実験に対して実用が困難になると考えられる。量子コンピュータを使ったイベントジェネレータは重要なブレイクスルーとなり得ると考えられ、本研究はその実現への道筋を示した。
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