本研究では、規則ー不規則変態を生じる合金の溶融状態の過剰体積と過剰ギブズエネルギーとの間の負の依存性について、高輝度光科学研究センターSPring-8にてXAFS測定および浮遊法により熱物性測定を行った。XAFS測定では電子状態と構造情報の取得を目的に研究を行った。浮遊法を用いた熱物性測定は順調に行うことができ、溶融Fe-Pd、Ni-Ti合金、Au系合金などの密度、放射率、熱容量、熱伝導率および粘性測定を行うことができ、これらの物性値から過剰量との相関性について議論し、新たな溶液モデルの提唱に成功した。このような溶液モデルは、従来報告がなく学術的意味がある。
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