研究課題
研究活動スタート支援
研究室所有のTi:サファイアレーザー (800 nm)を用いて、非線形ラマン分光 測定を行うための光学系の立ち上げを完了した。スーパーコンティニューム光を用いたマルチプレックス方式、及びフェムト秒超短パルスレーザーを用いたインパルシブ励起方式の両方式を実施可能とした。星間分子雲環境のモデル系となる温度、圧力条件を再現した装置内で星間塵を模した氷薄膜、水素ガス分子について非線形ラマンスペクトルの測定に成功した。
表面科学
星間分子雲に存在する水素分子の赤外観測情報は、周囲環境の過去の情報を持ち、分子雲の年齢や星形成メカニズムの解明のための鍵となる。本研究で用いた非線形ラマン分光により、従来の実験手法では困難であった等核二原子分子吸着種の量子状態・量子ダイナミクスをラボ実験 により明らかにでき、宇宙空間での星形成メカニクスの解明に演繹することができると期待される。