本研究では、一細胞レベルでのYAP力学的恒常性維持の破綻として がんの発症・進展を理解し、その分子メカニズムの解明を目指した。そのため、次の三つの解析系の解析を進めた。1)YAP活性化の時空間的タンパク解析、2)生体の力学特性、力学応答とYAP活性化との関連性の定量的解析、3)YAP活性化細胞の種類と機能解析。本解析で用いるヒト標本採取については、現在までに30検体の大腸癌標本がすでに得られている。また、本CODEX機材・試薬は本学に搬入済であり、解析に着手している。合わせて、2)、3)に該当する機材とYAPレポーターマウスの作製も進行中である。
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