HIVはヒトの細胞内に潜伏感染するため、抗HIV薬や免疫細胞によりエイズを根治することができない。そこで、潜伏感染しているHIVに刺激を与えてHIV産生を活性化させ、抗HIV薬あるいは自己免疫によりエイズを根治する戦略が期待されている。しかし、これまでに臨床試験に至った潜伏感染活性化物質(LRA)は報告されていない。 そこで、本研究で天然資源からLRAを探索した。そして、植物イモガンピおよびアオガンピから3種類の新規化合物を含む20種類のLRAを単離するとともに誘導体を合成し、既存のLRAより優れた効果を示す化合物を見出すことに成功した。
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