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2021 年度 研究成果報告書

乳癌におけるタンパク質機能を低下させるhypomorph変異の検出法開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22750
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

秦 千比呂  国立遺伝学研究所, 生命情報・DDBJセンター, 特任研究員 (70870971)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワード乳癌 / hypomorph変異 / VUS
研究成果の概要

本研究は乳癌における高精度なhypomorph変異予測モデルを構築を目的とした。日本人乳癌研究では最大規模であるJapanese Genotype-phenotype Archiveにて公開されている7,104例の乳癌患者および23,731例の健常者のシーケンスデータをGATKパイプラインにて解析し、変異リストを得た。得られた変異リストに機能アノテーションを付与し、hypomorph変異の検出を行った。病原変異が検出されている患者群、病原変異が検出されていない患者群および非罹患者群の3群でhypomorph変異の分布を比較し、hypomorph変異と疾患の関連を評価した。

自由記述の分野

乳癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により効果不明であるために診断や疾患リスク予測に利用されていないVUSsの活用の可能性を示した。次世代シーケンサーの発展によって複数の遺伝子を対象とした網羅的な病原変異の検出が可能となり、約10-15%程度の乳癌患者において病原変異が検出されるようになった。しかし、約30%の患者において検出されるVUSsについては臨床的意思決定に利用されていない。よって、生殖系列におけるVUSs中に存在するhypomorph変異の機能解析をさらに進めることで、疾患リスク予測やPARP阻害剤など標的治療の対象となる患者を適切に選択することが可能となり、臨床的に有用な情報を提供できる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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