概日リズムと疾病には密接な関係があり、概日リズムが乱れやすいシフトワーカーは生活習慣病や炎症疾患の発症が増加することから、概日リズム研究は疾患予防や治療に繋がると期待されている。今回、概日リズムを下流へとつなげる出力系時計遺伝子E4BP4をマクロファージ特異的に発現させたマウスを作製した。このマウスにDSSを用いて大腸炎を発症させたところ、このマウスは野生型マウスと比べ、大腸炎の重症度が軽いことが分かった。さらに検討を進めることで、マクロファージでのE4BP4は、マクロファージを抗炎症マクロファージへと分極誘導させ、大腸炎からの回復を早めている可能性が考えられた。
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