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2021 年度 研究成果報告書

時計遺伝子E4BP4によるマクロファージの炎症制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22781
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関山口大学

研究代表者

山本 薫  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30885835)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードマクロファージ / 大腸炎 / E4BP4
研究成果の概要

概日リズムと疾病には密接な関係があり、概日リズムが乱れやすいシフトワーカーは生活習慣病や炎症疾患の発症が増加することから、概日リズム研究は疾患予防や治療に繋がると期待されている。今回、概日リズムを下流へとつなげる出力系時計遺伝子E4BP4をマクロファージ特異的に発現させたマウスを作製した。このマウスにDSSを用いて大腸炎を発症させたところ、このマウスは野生型マウスと比べ、大腸炎の重症度が軽いことが分かった。さらに検討を進めることで、マクロファージでのE4BP4は、マクロファージを抗炎症マクロファージへと分極誘導させ、大腸炎からの回復を早めている可能性が考えられた。

自由記述の分野

免疫学、血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回、マクロファージでのE4BP4は、マクロファージを抗炎症マクロファージへと分極誘導させ、大腸炎の重症度を低下させることが分かった。
マクロファージを抗炎症へと導く転写因子はほとんど報告されていない上、疫学的にシフトワーカーなど不規則な生活スタイルと炎症性腸疾患など自己免疫疾患との関連が報告されている。今回の時計遺伝子E4BP4のマクロファージでの抗炎症作用は、こうした病態を解明する上で興味深い知見となった。

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公開日: 2023-01-30  

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