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2021 年度 研究成果報告書

Meflinをマーカーとした免疫チェックポイント阻害薬効果増強法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22807
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮井 雄基  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90883538)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードがん / がん関連線維芽細胞 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 効果予測 / 効果増強
研究成果の概要

多くのがん関連線維芽細胞(CAF)は腫瘍微小環境を免疫抑制的に形成し、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の効果を減弱させる。一方で、Meflinを発現するCAFサブセットが多いと、非小細胞肺癌患者のICIに対する良好な治療効果と関連していることを見出した。さらに、腫瘍移植モデルを用いて、Meflin欠損およびCAF特異的Meflin過剰発現は、それぞれマウス同種腫瘍におけるICI治療反応の欠損および亢進を引き起こすことも報告した。これらの知見は、ICIの効果を促進するCAFサブセットの存在を示唆し、MeflinをターゲットとしたICIの効果を増強する戦略の有効性を示唆するものである。

自由記述の分野

腫瘍内科 腫瘍生物学 腫瘍免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん関連線維芽細胞CAFはこれまで、免疫抑制性の働きをすると考えられてきた。私たちの研究は、Meflin陽性CAFがこれまで報告されたCAFと異なり、免疫チェックポイント阻害剤の効果を増強するような働きがあることが判明した。この研究により、CAFの機能と不均質性についての理解がさらに深まったと考えられる。また、Meflinの発現を上げるような物質を投与することで、免疫チェックポイント阻害剤の効果の増強が期待できるかもしれないということでもあり、現在開発を進めている。

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公開日: 2023-01-30  

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