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2023 年度 研究成果報告書

光反応性血管新生阻害剤による腫瘍選択的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22824
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

西村 尚  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00884785)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
キーワード光免疫療法 / VEGFR-2 / Minマウス / 大腸癌 / 蛍光内視鏡
研究成果の概要

本研究の目的は、ApcMin/+マウスを用いて、腫瘍内血管内皮を標的とする新たに開発された光免疫療法がマウスに自然発がんした大腸がんに有効か確認することである。血管内皮に発現するVEGFR-2を標的とした光感受性抗体化合物(DC101-IR700)を投与し、内視鏡下で腫瘍に集積する蛍光を確認した。さらに腫瘍に近赤外光を照射して光免疫療法を行い、無治療コントロールと比較して有意に良好な抗腫瘍効果が得られたことを確認した。治療後、がん細胞の消失と炎症細胞の浸潤、血管内皮のフィブリノイド壊死が観察され、病理学的にも腫瘍内の血管内皮傷害によって抗腫瘍効果が得られたことが確認された。

自由記述の分野

腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍内血管内皮のVEGFR-2を標的とする新しい光免疫療法(NIR-PIT)がマウス大腸がんの治療として有効であることを証明した。従来の皮下移植モデルとは違い、自然発がんするマウス大腸がんモデルを用いた実験で効果を証明したため、人へ臨床応用しやすいことが期待される。この治療は正常細胞は傷害しないため従来のがん治療法に比べて副作用が少なく、より腫瘍選択的で効果的な大腸がん治療法の確立に寄与する可能性がある。これにより、患者の生存率の向上、及び生活の質の改善が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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