まず非小細胞肺癌細胞株と小細胞肺癌細胞株からシスプラチン耐性細胞を作成した。すべてのシスプラチン耐性細胞は、免疫プロテアソームサブユニットであるPSMB8とPSMB9の遺伝子およびタンパク質を高発現していた。さらにH1299とSBC3のシスプラチン耐性細胞は、免疫プロテアソーム阻害剤に対してより感受性が高く、プロテアソーム蛋白分解活性が親細胞に比べて有意に高いことが示された。一部のシスプラチン耐性肺癌では免疫プロテアソームが有効な治療標的である可能性がある。プロテアソーム蛋白分解活性は、シスプラチン耐性肺癌における免疫プロテアソーム阻害剤の有効性を予測するマーカーとなる可能性がある。
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