プロテオミクス解析によりミリストイル化蛋白質の網羅的解析を行い、心筋細胞におけるミリストイル化蛋白基質を同定した。siRNAまたはアデノウイルスshRNAによるN-myristoyltransferase (NMT) 2ノックダウンで、H9c2心筋細胞、仔ラット心筋細胞のN-ミリストイル化レベルが著しく低下すること示し、心筋細胞をアンジオテンシンⅡ(AⅡ) で刺激し、AⅡに反応して全体のN-ミリストイル化レベルが減少することを示した。アデノ随伴ウイルス 9 を用いた遺伝子導入により、マウス心臓に NMT2を過剰発現させたところ、横行大動脈縮窄後で左室収縮機能障害、心肥大、心筋線維化が改善した。
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