肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療として、病態改善のために肺血管拡張療法が対照的に施行されている。しかし、肺高血圧症の発症/成立機序は明確になっておらず、新規治療戦略探索のためには、さらなる病態解析が必要である。PAH血管周囲には単核球由来マクロファージが浸潤している。単核球由来マクロファージの肺内への動員抑制はPAH病態を改善させると報告されており、PAH病態における骨髄単核球の関与が示唆される。PAH病態形成における骨髄単核球エクソソームの関与の可能性を探索を行うため、PAH疾患マウスを作成することから開始したが、疾患動物を作成する事が出来ず想定していた実験を遂行する事が出来なかった。
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