研究課題
研究活動スタート支援
DMD患者由来分化誘導iPS心筋及びジストロフィンを修復したゲノム編集分化誘導iPS心筋を用いて心筋の増殖・再生のメカニズムを検証した。本研究ではDMD患者由来分化誘導iPS心筋の増殖能の低下にYAPシグナルとジストロフィンがアンカリングするアクチンストレスファイバーが関与していることを示した。また増殖シグナルとしてNEK9を同定し、ジストロフィンアイタイプDp71がNEK9の発現に関与していることを示唆した。
循環器内科学
DMD患者においてDMD心筋症による心不全が主な死因である。DMD心筋症に対しACE阻害剤やβ遮断薬などの薬物治療が存在するが、その効果は限定的であり、DMD心筋症に対する新たな治療法の開発が求められる。今回DMD患者由来iPS細胞を用いてDMD心筋症の進展機序に心筋の再生が関与することを提唱し、DMD心筋症に対する新たな治療法の開発に有用な知見が得られた。