原発性アルドステロン症(PA)は心血管疾患のリスクが高いとされる。生涯の内服が必要である特発性アルドステロン症(IHA)は肥満症との関連が指摘されており、満IHAにおいて特異的に上昇する血中マイクロRNA(miR)の病的意義について検討した。肥満IHA患者、非肥満IHAおよび肥満非IHA、4例ずつから血中エクソソームを抽出しmiR発現を網羅的に定量解析し特徴的なmiRを複数検出した。得られたmiRが制御する遺伝子群についてオンラインデータベースをもとに予測したところ、アルドステロン産生に関わる遺伝子群、複数のイオンチャネル発現、またはWntシグナルに関わる遺伝子群を制御しうることがわかった。
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