研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞を用いた再生医療・創薬研究においては分化細胞の未成熟性が課題である。我々はヒトiPS細胞由来心筋細胞の成熟化においてエネルギー産生が主に糖代謝から脂肪酸代謝に変わる代謝スイッチが重要であることに着目し、脂肪酸存在下で3Dマイクロ心臓組織(CMT)の成熟化培養を行うことで、CMTを臨床応用に適用可能なレベルに成熟化させうるかを検討した。その結果、パルミチン酸、オレイン酸、リノレン酸といった各種脂肪酸やDexamethazone,T3 hormone, PPARA agonistを複合的に作用することでCD36の発現が促進され電気刺激に対する応答性が成熟化傾向を示すことを見出した。
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