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2022 年度 研究成果報告書

変性半月板断裂膝中の関節液に存在する間葉系幹細胞の遊走を促進する因子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22996
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

渡部 直人  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40882030)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワード再生医療
研究成果の概要

半月板変性断裂に対し半月板修復術と滑膜採取を行い、2週後に関節液を採取した。対象は7例(男性6名、女性1名)で年齢48±9歳である。関節液の抗体アレイを行った。関節液を2週間培養後、コロニー形成数をカウントした。各蛋白濃度とコロニー数との相関関係を解析し、r=0.70以上の相関を示し、かつp=0.05未満となる蛋白として、calcitonin gene-related peptide (CGRP)とhepatocyte growth factor (HGF) が同定された。Migration assayで、CGRPとHGFは用量依存性、相加性に遊走細胞数を増加させた。

自由記述の分野

再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

私たちはこれまで、膝関節内組織損傷後や半月板手術後に関節液中のコロニー形成細胞数が増加すること、及びこれらの細胞は滑膜由来の間葉系幹細胞に類似することを報告した。これらは関節内の組織損傷や手術の刺激により関節液中の蛋白濃度が変化し、滑膜から間葉系幹細胞が動員される機序の存在を示唆する。
膝の手術後、内在性のCGRPとHGFのシグナルは独立に作用し、滑膜から関節液中に間葉系幹細胞を動員することが本研究から示唆される。これを立証するためにはin vivoモデルを用いて各蛋白が滑膜から関節液中に間葉系幹細胞を動員するか更に検討する必要がある。

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公開日: 2024-01-30  

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