研究課題
研究活動スタート支援
看護師・介護スタッフ(以下、介護者)の腰痛有訴割合は高く、その一因として考えられるものに、移乗・移動ケアがある。腰痛予防指針では、ケア時の介護者支援機器の適正使用を推奨しているが、時間的不利などを理由にその使用は進んでいない。本研究では、実験的手法により、移動ケアのひとつである体位変換ケア時の介護者支援機器の使用習熟が、被介護者の快適性向上とケア時間短縮につながることを明らかにした。
基礎看護学
今後、日本ならびに諸外国において少子高齢化は加速し、ヘルスケア領域における人材不足はますます深刻化する。本研究結果は、そのような状況に対応するひとつとして介護者支援機器の積極使用をすすめる上での重要な知見であり、介護者の心身の健康を守りつつ提供されるケアの質向上の実現に貢献するものである。