研究課題/領域番号 |
20K23164
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
雑子 侑里 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60886208)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | 相互作用 / 保健指導 / 生活習慣病 / 継続的支援 / 対話 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、労働者を対象とした生活習慣病予防に向けた保健指導の継続的支援における相談者と支援者の相互作用、すなわち互いのやりとりやそこから生じる気持ちや考えを記述し、効果的な支援方法の示唆を得ることである。これまでの研究で、生活習慣病予防に向けた保健指導の初回面接における相談者と支援者の相互作用を検討してきたが、相談者の行動変容を促すには初回面接以降の継続的な支援も重要であると考える。本研究では、産業保健をフィールドとし、生活習慣病予防に向けた継続的な保健指導における相互作用を、保健指導場面への参加観察と半構造化面接によりデータ収集し、質的記述的に分析する予定である。 初年度は、研究フィールドおよび研究対象者の選定とインタビューガイドの作成を行った。当初の計画では対面で行われる保健指導への参加観察を予定しており、研究協力機関と実施可能性を相談してきた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、保健指導をビデオ通話が可能な情報通信機器を用いて遠隔で実施するケースが増えたため、遠隔で実施される保健指導も参加観察の対象とするように、計画を一部変更した。また、インタビューガイドについては、時間的プロセスの中で生じる相互作用を、相談者と支援者の両方の視点から検討できるよう、質問内容を精査した。現在、所属機関の研究倫理委員会で審査を受けており、承認が得られ次第、データ収集を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、研究協力機関に出向いて保健指導場面の参加観察が実施できない状況であったため。また、保健指導をビデオ通話が可能な情報通信機器を用いて遠隔で実施するケースが増えたことで、研究計画の変更が必要となったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究倫理委員会の承認後、研究計画に基づいてデータ収集とデータ分析を進める。研究結果をまとめ次第、学会発表および論文投稿の準備に移行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に実施を計画していたデータ収集および分析を次年度に実施することとなった。それに伴い、データ収集および分析にかかる費用などの予算を次年度に執行する予定である。
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