研究の目的は、妊娠後期からの継続したアロマセラピーによる、出産恐怖感に与える影響および研究の実行可能性を検討することである。簡便に出産恐怖感を測定する評価尺度としてFear of Birth Scale(FOBS)日本語版を作成した。パイロット無作為化比較試験への参加者は42名であり、うち介入群20名、対照群18名の合計38名がFAS解析の対象となった。FOBSは、2群で有意な差はなかった。しかし、介入群の群内比較において、介入開始時と介入1週間後を比較した結果、FOBSに有意な低下を認めた。有害事象の発生はなかった。
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