本研究の目的は、心不全患者のセルフケア促進、および患者-医療者、医療者間の情報共有やコミュニケーションを円滑にすることで再入院予防や症状悪化予防、健康関連QOLの改善を目指して開発したWebベースの心不全セルフケア支援ツールの実用性を高め、実装に向けた予備試験を行い、効果を評価することであった。COVID-19の世界的流行に伴い、国内の専門職の協力を得ることが難しかったため、自施設の心不全患者を対象にツールの汎用性を高めることを目的に、導入し、使用後に半構造化面接を実施した。質的分析の結果、ツールの表示方法やフィードバック内容、相互作用性の追加などが明らかになり、結果を基にツールを修正した。
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