膵異所性脂肪蓄積は糖尿病患者におけるインスリン分泌能低下と関連していることが知られているが、現在までに膵異所性脂肪蓄積と関連する生活習慣についての報告はない。本研究では様々な生活習慣(食事、運動、飲酒、喫煙、睡眠)と膵異所性脂肪量、肝異所性脂肪量、内臓脂肪量との関連を評価することで、ある食事習慣が膵異所性脂肪蓄積と有意に関連することを見出した。この結果は、現在の糖尿病患者に対する食事療法ガイドラインを支持するものであると同時に、今後の食事の質の評価を含めた食事と膵異所性脂肪量についての前向き研究への発展や、膵異所性脂肪蓄積に着目した新たな糖尿病治療への発展につながる可能性がある。
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