研究課題/領域番号 |
20K23258
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
持田 淳美 (齋藤淳美) 国際医療福祉大学, 薬学部, 助教 (80709022)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | KATPチャネル / ジアゾキシド / グリベンクラミド / 情動行動 / ドパミン |
研究成果の概要 |
ATP感受性カリウム(KATP)チャネルを構成するサブユニットのひとつであるKir6.2が情動調節及びストレス応答に重要な役割を担っていることを見出している。本研究では、KATPチャネルを化学的に調節することにより急性的なストレス応答や慢性ストレスによる適応障害に及ぼす影響について検討した。1日1回1時間の拘束ストレスを14日間負荷するストレス適応モデルマウス作成時に、KATPチャネル開口薬であるジアゾキシドをストレス負荷60分前に連日投与した結果、ストレス適応の形成が障害される傾向が認められた。このことから、ストレス適応の形成機構にKATPチャネルが関与している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
神経精神薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在臨床で使用されている精神疾患治療薬は、神経伝達物質の受容体や取り込み機構を制御するものが主であるが、効果発現までに時間がかかるなどの問題点が多く、新たな作用機序を有する新規治療薬の開発が切望されている。 本研究では、KATPチャネルを化学的に制御することにより、ストレス適応の形成が障害される傾向が認められたことから、ストレス適応の形成機構にKATPチャネルが一部関与している可能性が示唆された。今後さらに詳細なメカニズムについて解明する必要があるものの、この知見は、従来とは異なったコンセプトのストレス性精神疾患に対する予防・治療戦略を提案できる可能性があると考える。
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