一人暮らしの高齢者は、病気などの原因によって転倒し、発見が遅れると、命の危険もある。本研究では、転倒検出に焦点を当て、高齢者の見守りシステムを提案した。従来の可視光画像に基づく見守りシステムでは、プライバシ問題がある。本研究では、ぼやけて見える深度画像による高齢者の転倒検出を行った。深度画像から関節の3D座標を検出し、姿勢を認識するのが一般的である。深度画像に基づく見守りシステムでは、コストが高い。本研究では、可視光画像から深度画像を推定する技術を提案し、見守りシステムのプライバシ問題を一定程度解決した。また、画像処理のアルゴリズムのエッジデバイスへの実装、高速、低消費電力化の研究も行った。
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