研究課題/領域番号 |
20KK0220
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
城戸 照彦 金沢大学, 保健学系, 客員教授 (20167373)
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研究分担者 |
中川 秀昭 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (00097437)
八重樫 洋 金沢大学, 附属病院, 助教 (00835275)
溝上 敦 金沢大学, 医学系, 教授 (50248580)
岡本 理恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50303285)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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キーワード | ダイオキシン / 二次性徴 / 低体重出生児 / ステロイドホルモン / ベトナム / 枯葉剤 / コホート 研究 |
研究実績の概要 |
ベトナム戦争中に散布された枯葉剤に含まれたダイオキシンによる健康影響を明らかにするため、 ① 2008年より追跡中の小児約100名が二次性徴の時期を迎える(2020年;12歳)【コホートⅠ】、② 安定した評価を得るために、①と同年齢の小児を両地区各50名新規に追加【コホートⅡ】、両集団の全対象者より血液中のステロイドホルモン(特に、数種類の性ホルモン)とダイオキシンを測定し、男児は精通時期や睾丸サイズ、女児は初潮時期等の二次性徴に関する身体計測調査を実施する。 さらに、③ 汚染地区では低体重児が多いが、先行研究では対象者数が限られていたため、汚染地区と対照地区で、2020~2021年の1年間に生まれた各3,000名程の全出生児を対象に、低体重児の出現率を比較し、さらに、その中の一部を抽出して、母親の母乳中DXNと母児のステロイドホルモンを測定し、低体重児との関連を明らかにする【コホートⅢ】が本研究の目的である。 しかし、Covid-19流行のため、訪越は昨年度は実施できなかった。そこで、今後は、(1)【コホートⅠ】の追跡調査で、2017年に対象者が9歳の時に採取し冷凍保存中である血清中のダイオキシン測定を実施する。(2)今年度前半の渡航が未確定なため、現地の共同研究者とオンラインで打合せを行い、現地スタッフだけで調査を実施し、対象者の二次性徴の発現の有無を汚染地、非汚染地双方で、問診と診察により把握する。その結果を日越双方の研究者で共有し、地区間の結果を比較検討する。(3)【コホートⅠ】の汚染地区の出生状況は汚染地区のPhu Cat医療センターのスタッフが日本側と共同で作成した記録票に基づき調査進行中であり、その解析を継続し、低体重出生児の出現頻度を把握する。 以上の研究活動を継続しつつ、今年度後半以降に訪越可能な環境整備が整った段階では、現地調査を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Covid-19流行のため、昨年度はベトナムを訪問し、対象地域の健康調査が実施できない状況であったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、(1)【コホートⅠ】の追跡調査で、2017年に対象者が9歳の時に採取し冷凍保存中である血清中のダイオキシン測定を実施する。(2)今年度前半の渡航が未確定なため、現地の共同研究者とオンラインで打合せを行い、現地スタッフだけで調査を実施し、対象者の二次性徴の発現の有無を汚染地、非汚染地双方で、問診と診察により把握する。その結果を日越双方の研究者で共有し、地区間の結果を比較検討する。(3)【コホートⅠ】の汚染地区の出生状況は汚染地区のPhu Cat医療センターのスタッフが日本側と共同で作成した記録票に基づき調査進行中であり、その解析を継続し、低体重出生児の出現頻度を把握する。 以上の研究活動を継続しつつ、今年度後半以降に訪越可能な環境整備が整った段階では、現地調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid-19流行のため、昨年度は訪越調査が実施できない状況であったため、今後は、(1)【コホートⅠ】の追跡調査で、2017年に対象者が9歳の時に採取し冷凍保存中である血清中のダイオキシン測定を実施する。(2)今年度前半の渡航が未確定なため、現地の共同研究者とオンラインで打合せを行い、現地スタッフだけで調査を実施し、対象者の二次性徴の発現の有無を汚染地、非汚染地双方で、問診と診察により把握する。その結果を日越双方の研究者で共有し、地区間の結果を比較検討する。(3)【コホートⅠ】の汚染地区の出生状況は汚染地区のPhu Cat医療センターのスタッフが日本側と共同で作成した記録票に基づき調査進行中であり、その解析を継続し、低体重出生児の出現頻度を把握する。以上の研究活動を継続しつつ、今年度後半以降に訪越可能な環境整備が整った段階では、現地調査を実施する。 なお、次年度使用額と令和3年度以降に請求する助成金については、ダイオキシンの分析料や現地調査の経費などに使用する予定である。
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