研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
ドイツ(ミュンヘン)のヘルムホルツセンターミュンヘンに滞在し国際共同研究を行った。研究内容としてフェロトーシス細胞死の制御機構の解明に従事した。本共同研究から、1)ビタミンKのフェロトーシス抑制作用とその機序の解明、2)フェトーシス抑制タンパク質であるGPX4の汎用性の高い新規アッセイ法の開発、3)第2のフェロトーシス抑制タンパク質であるFSP1の新規阻害薬の開発とその機序の解明を成果としてあげることが出来た。
生命科学
フェロトーシスは鉄介在性の脂質酸化依存性の細胞死の一種である。近年、腎臓や肝臓の急性臓器障害、アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患、治療抵抗性がん細胞の抗がん薬感受性等の関与することが知られ、これらの病気の治療標的として世界的に注目を浴びている生命事象である。本研究においてフェロトーシスの制御機構やフェロトーシス関連タンパク質を阻害する化合物を開発した。これらの成果はフェロトーシスが関連する病気の治療薬への展開が今後期待される。