研究課題
基盤研究(B)
本研究ではリボソームDNAという数百のリピート配列を含むことで細胞核内でも特殊ゲノム構造をもつ核小体と、その関連タンパク質のDNA損傷応答、ゲノム安定性に対する役割の解明を目的として遂行し、核小体タンパク質の一つnucleolinが放射線誘導DNA二重鎖切断損傷の修復、及び細胞周期チェックポイント機構を制御していることを見いだした。また、核小体局在タンパク質の一つWRNはNBS1やPCNA, Rad18とのインターラクションを通して、紫外線誘発DNA損傷発生時に活性化される損傷乗り越えDNA合成の制御に機能することも明らかとし、核小体関連タンパク質が様々なDNA損傷の細胞応答に機能することでゲノム安定性に寄与していることを世界に先駆けて明らかとした。
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