研究課題
<現地調査・委託調査>松里がアブハジアでの現地・ロシア正教会の活動を現地調査した(9月)。その成果は、論文集Eastern Christianityにおいて近刊される。タタルスタンにおけるイスラームの状況について委託調査が行われた(2月回収)。<論文集準備>7月、論文集(ロシアの宗教についての概説書)の準備を主な課題として、研究会を行った。並行して、分担者が講師となり、論文集に向けた原稿を利用しつつ北大大学院・全学授業「ロシアにおける諸宗教」を行った。原稿は現在までに3章が提出されており、出版社との交渉が開始された。<海外での研究成果発表>4月のASN年次大会(松里)、スタンフォード大学での国際学会(長縄)、8月北京で開催されたスラブ・ユーラシア研究東アジア学会(松里)などで研究発表が行われた。このうちASN年次大会で発表されたアルメニア使徒教会に関するペーパーは、Religion, State & Society誌に近刊される。<業績の公刊>長縄によるメッカ巡礼についての論文がSlavic Reviewに、松里によるアブハジアのムスリム・マイノリティに関する論文がNationalities Papersに掲載された。赤尾が中心となって、論文集『シオニズムの解剖』(人文書院)を、井上、藤原が中心となって論文集『ロシア文化の方舟』(東洋書店)を刊行した。事業最終年度であったため、以上のように調査結果のまとめと発表に力を大きな割いたが、その中でも実証研究を蓄積した。7月の研究会では、他者の認識によって宗教意識が形成されることなど、興味深い方法論的な提起が行われた。
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