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2009 年度 実績報告書

ヨーロッパ人の文献史料にもとづく清朝前期の政治と社会に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320131
研究機関京都大学

研究代表者

松浦 茂  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60145448)

研究分担者 中砂 明徳  京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (50237286)
村尾 進  天理大学, 国際文化学部, 教授 (10239478)
キーワードヴラジスラヴィッチ / キャフタ条約 / 清朝の遣露使節 / ジョン=ベル / アジュダ文書 / サンビアシ / マカオ / 広州
研究概要

研究代表者である松浦茂は、ヴラジスラヴィッチの論文『中国の現状と実力に関する秘密情報』(1731年)を和訳して刊行するために、全体の下訳を終わって、翻訳の点検を始めている。同時に本文に対して注をつける準備にとりかかった。
またヴラジスラヴィッチがロシアに帰国した直後に、清朝はロシア皇帝の即位を祝う友好の使節をロシアに送った。これにはトルグートへ向かう使節も同行していた。かれらが目的を達して帰国する途中で、ロシア皇帝が再び交替したために、清は新たな使節をロシアに派遣することになった。これら2回の使節は、モスクワとサンクト=ペテルブルグまで行って、ロシア皇帝に謁見することができた。謁見のときの様子を詳細に伝えるロシア語の史料を入手することができたので、今年中に論文にしで発表する予定である。なおこのとき清朝がトルグートにまで使節を派遣したことに対して、ジュンガル部をトルグートと挟み打ちにする密命かあったからという説があるか、それについても、独自の見解を明らかにする。
研究分担者である中砂明徳は、ポルトガルに現存する重要な史料であるアジュダ文書の解読を進めている。本年5月には論文を発表して、17世紀前半に中国南部を拠点にしてキリスト教の布教にあたったイエズス会士サンビアシの活動を明らかにする。
研究分担者である村尾進は、中国語の史料と英語の史料を用いて、広州とマカオに対する見方や理解に清人とヨーロッパ人の間には違いがあることに気づいた。これに関する論文を、本年5月に発表する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 文化5・6年松田・間宮の北辺調査2009

    • 著者名/発表者名
      松浦茂
    • 雑誌名

      アジア史学論集 2号

      ページ: 1-18

  • [学会発表] 19世紀初頭江戸幕府の北方調査2009

    • 著者名/発表者名
      松浦茂
    • 学会等名
      国際シンポジウム「間宮林蔵が見た世界」
    • 発表場所
      函館市中央図書館
    • 年月日
      2009-08-30
  • [図書] 京都大学大学院人間・環境学研究科漢籍目録2010

    • 著者名/発表者名
      松浦茂
    • 総ページ数
      179
    • 出版者
      京都大学大学院人間・環境学研究科

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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