研究課題/領域番号 |
21320166
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
鈴木 七美 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (80298744)
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研究分担者 |
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (60214772)
陳 天爾 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 准教授 (40370142)
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キーワード | 福祉 / 教育 / 少子高齢社会 / 多文化社会 / 歴史人類学 / 余暇 / 北欧 / 北米 |
研究概要 |
高齢化する多文化社会におけるケアを考えることは、文化的背景を異にする人々が出会い、生活空間を共有する方途や状況について考察を深めることにほかならない。 本研究は、高齢化する多文化社会において、1)高齢者をはじめ人々が、ライフステージや立場によって限定されることなく、希望する多様な活動を可能にするための具体的な方法を構成する諸要素を明らかにすること、2)既存の高齢者関連施設や教育福祉施設の用途を拡張して、常に変化する人々の多様なニーズを充足させる企画の発信と、それを安定的に実践するための柔軟な施設活用の仕組みを提示すること、を目的とする。人々が孤立せずに生活し、移動・交流や広範な活動を可能にする空間のデザイン・人員の配置と施設の重層性・開放性の関係性を、当該地域・社会のライフコースとライフコース間関係の歴史人類学的考察の裏づけと共に提示する。 本研究の最終年度である平成23年度は、研究分担者・連携研究者が担当調査研究地域に関し、福祉・教育空間の多機能化の実態の補足データを収集した。調査研究の展開・成果公開は以下のとおりである。 (1)研究発表:メンバー(研究分担者・連携研究者・研究協力者)はそれぞれの調査成果を国際学会・研究集会において公開した。 (2)国際学会においてメンバーが、パネルやワークショップを海外(韓国、アメリカ合衆国)で開催した。 (3)研究成果の一般社会への還元を念頭においた国際シンポジウム「エイジングー多彩な文化を生きる」を海外研究協力者(シンガポール、オーストラリア)も招聘し、開催した。 (4)論考執筆:メンバーはそれぞれ学術論文集・書籍}と論考を掲載した。 (5)論文集出版:メンバーが共同で『「障害のない社会」にむけて-ウェルビーイングへの問いとノーマライゼーションの実践』(SER 102国立民族学博物館)を出版した。
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