研究課題
最終年度である本年度、これまでの研究成果の総括的なまとめを行った。これまで、それぞれに研究を行ってきた3つのユニットを取りまとめながら、自立についての規範的意味とソーシャルワークの実践との関係の検討を進めていった。また、ソーシャルワークの実践的研究という視点から、全国の福祉事務所に「被保護精神障害者への支援策のあり方に関するアンケート」という調査を行った。経済的自立、就労支援プログラム、日常生活自立、社会生活自立という多角的な自立の側面にソーシャルワーク実践が日々おこなわれている福祉事務所での取り組みから自立について検討を行った。特に、今回は被保護精神障害者を対象としたことで、昨今課題となっている退院促進事業とその後の地域生活支援のためのアプローチのあり方についても検討を行った。さらに、昨年度に引き続き、社会福祉研究所の紀要『立教社会福祉研究』第31号(2011年度)では、当該年度の研究成果を発表するための特集を組み、「パーソナルアシスタンス制度導入にみる「自立」概念-LSSと(仮称)障害者総合支援法を念頭に入れて」(河東田)、「教育の平等とは何か:ワークフェア、政治参加、ケイパビリティ、日本的平等」(河野)、「「地域貢献住宅」の可能性:安定的な居住の保障と参加・交流促進による自立した社会関係づくりを求めて」(野呂)、「自立を支援するとはいかなることか在宅障害者福祉の臨床社会学」(研究協力者:深田耕一郎)が成果として発表された。なお、研究最終年度末には、本研究に関わったメンバーによる最終報告会を開催し、「自立」をめぐる様々な分野からの研究成果を発表した。
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立教社会福祉研究
巻: 31号 ページ: 15-28
巻: 31号 ページ: 5-14
巻: 31号 ページ: 29-41
女性労働研究
巻: 55号 ページ: 52-77
貧困研究
巻: 6号 ページ: 54-66
週刊社会保障
巻: 2616号 ページ: 42-47
http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/ISW/