研究課題
基盤研究(B)
ウイルス性発癌におけるAIDの役割が報告されている。さらに、microRNA-155がAIDの発現を負に発現していることが明らかとなった。皮膚リンパ腫患者(成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)を含む)ではこれまでp53などさまざまな癌抑制遺伝子の点突然変異が報告されている。ATLL、菌状息肉症、セザリー症候群の患者から末梢血及び皮膚腫瘍リンパ球を分離した後、mRNA、microRNAを抽出し、AIDmRNA、microRNA-155の発現量をreal-time PCR法により測定し、コントロールである健常人リンパ球における発現量と比較した。その結果、AID発現は皮膚T細胞リンパ腫の組織、末梢血で高く、とりわけATLLにおいて高値であることが明らかとなった。さらに、患者リンパ球をMACS法によりCD4陰性、CD4陽性CD25陰性、CD4陽性CD25陽性細胞に分離し、それぞれの分画のAID mRNA、microRNA-155の発現量を測定した。生検時に得られた患者皮膚、リンパ節検体の一部のAID mRNA、microRNA-155の発現量も測定し、AID発現がmicroRNA-155の低発現を伴って高い値を示すことが特にATLLで明らかとなった。本研究により、皮膚リンパ腫においてAIDが腫瘍化に関連し、とくにウイルス性腫瘍化機構に深く関わっていることが示唆された。
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