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2012 年度 実績報告書

歯の喪失は認知症のリスクになるか-脳MRIデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21390513
研究機関東北大学

研究代表者

菊池 雅彦  東北大学, 大学病院, 教授 (60195211)

研究分担者 下西 充  東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (40302153)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード歯の喪失 / 歯周病 / 脳MRI / 認知症 / Fazekas分類
研究概要

研究実績の概要
口腔内状況と認知症との関連を検討することを目的に、65歳以上の高齢者を対象に脳MRI検査を実施し、口腔内因子と脳MRIのデータベースを構築した。
脳MRIから、大脳白質病変のFazekas分類により、DWMH(深部白質高信号域)およびPVH(脳室周囲高信号域)のスコア化(0~3)を行い、データベースに新たな被験者のデータを追加して、歯数や歯周病の因子、義歯の使用状況等と、DWMHおよびPVHとの関連について解析を行った。その結果、年齢調整による偏相関分析では、上顎歯数とDWMHの間(r=-0.234; p=0.035)、上顎歯数とPVHとの間(r=-0.339; p=0.002)に有意な負の相関が認められ、特に上顎前歯とPVHとの相関(r=-0.371; p=0.001)が強かった。しかし、下顎歯数とDWMH、PVHとの間には有意な相関はみられなかった。また、臼歯部咬合支持域数とPVHとの間(r=-0.313; p=0.004)、プロービング時出血のある歯数とDWMHとの間(r=-0.291; p=0.008)にも有意な負の相関が認められた。ただし、出血のある歯数とDWMHとの間の相関は、全体の歯数との交絡によるものと考えられた。
脳MRIの再撮影を行った被験者については、DWMHおよびPVH が進行(スコアの増加)したか不変か、口腔内状況が悪化(歯数減少、歯周病の増悪など)したか不変かでクロス集計を行った。Fisherの直接法およびMcNemar検定による独立性の検定を行ったところ、有意な関連は認められなかった。すなわち、口腔内状況の悪化と大脳白質病変の進行が関連しているという仮説を証明するには至らなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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