研究課題
基盤研究(C)
人間を含む動物は数の認識や簡単な計算が可能であることが報告されており、共通の数の認知機構を所持していることが提唱されている。サルでこのことを行動心理学的に検証した。実験では左右の操作子の数的道具の操作により視覚対象の個数の増減が可能である。指示された数的操作を道具により行なう課題(指示課題)、と目標とする数まで与えられた数を操作する課題(目標指向的課題)を遂行させた。行動解析の結果、サルは指示課題、目標指向的課題を学習できた。目標指向的課題では数の選択率は数が大きくなる程、正解率が低くなった。左右の道具と数的操作の関係を逆転時、結果から道具を切り変え目的とする数に近づく正しい操作を行うことができた。さらに、左右の道具と数的操作の関係を逆転すると、道具と数的操作の関係を学習した。
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