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2009 年度 実績報告書

喘息の慢性化をもたらす気道リモデリングのフラボノイドによる抑制効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21500814
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

小堀 真珠子  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品機能研究領域, ユニット長 (50353941)

キーワードフラボノイド / マスト細胞 / T細胞 / アレルギー / 喘息
研究概要

マスト細胞と活性化T細胞の相互作用は喘息時の炎症を悪化させ慢性化リモデリングに関与することが示唆されている。そこで活性化T細胞によるマスト細胞の活性化機構及びフラボノイドによるその抑制効果を検討した。これまでに、活性化T細胞膜刺激がHMC-1ヒトマスト細胞のNF-κBシグナル伝達経路を活性化することを明らかにしており、今年度はIκBα阻害剤(BAY 11-7082)により炎症性サイトカイン(TNFα、IL1β)及びT細胞との接着に働く接着分子ICAM-1の遺伝子発現が抑制されることから、NF-κBシグナル伝達経路がマスト細胞における遺伝子発現及び細胞間の接着に重要な役割を担うことを明らかにすると共に、フラボノイドのフィセチンがこの経路を抑制することを解明した。またSrcファミリーチロシンキナーゼのSyk阻害剤(BAY 61-3606)が活性化T細胞膜で誘導されるHMC-1細胞の細胞伸展(細胞遊走)や遺伝子発現を抑制することから、チロシンキナーゼSykが活性化T細胞によるHMC-1細胞の活性化に関与することが示された。更に、HMC-1細胞の細胞表面にTNF受容体ファミリーCD40が発現していること、及び活性化T細胞膜刺激によりCD40が脂質ラフトに移行することを明らかにした。現在、フィセチンでの脂質ラフトの形成抑制効果を検討している。また、喘息モデルマウスの肺胞洗浄液中の各種細胞数の変化等の検討を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The hydroxyflavone, fisetin, suppresses mast cell activation induced by interaction with activated T cell membranes.2009

    • 著者名/発表者名
      Nagai Kanji
    • 雑誌名

      British journal of pharmacology 158(3)

      ページ: 907-919

    • 査読あり
  • [学会発表] Activated T cells induce mast cell gene expression through NF-κB pathway2009

    • 著者名/発表者名
      永井寛治
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府)
    • 年月日
      2009-12-02
  • [備考]

    • URL

      http://www.nfri.affrc.go.jp/guidance/soshiki/kinou/kinouhyouka.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2021-08-31  

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