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2010 年度 実績報告書

喘息の慢性化をもたらす気道リモデリングのフラボノイドによる抑制効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21500814
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

小堀 真珠子  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品機能研究領域, ユニット長 (50353941)

キーワードフラボノイド / マスト細胞 / T細胞 / 喘息 / チロシンキナーゼ
研究概要

昨年度までにSFK (Src famliy kinase)阻害剤(SU6656)及びSyk特異的阻害剤(BAY61-3606)が活性化T細胞膜によって誘導されるHMC-1ヒトマスト細胞の細胞伸展や遺伝子発現を抑制することを明らかにし、チロシンキナーゼが活性化丁細胞膜刺激によるマスト細胞の活性化に関与することが示唆された。そこで本年度は、抗リン酸化チロシン抗体及び抗リン酸化チロシンキナーゼ(Syk,Lyn及びFyn)抗体を用いて、マスト細胞におけるチロシンキナーゼのリン酸化による活性化を測定したが、活性化T細胞膜刺激で誘導されるSyk、Lyn及びFynの活性化は認められなかった。また、フィセチンによる脂質ラフトの形成抑制効果は認められず、フィセチンは他の作用機構でマスト細胞の活性化を抑制すると考えられた。そこで現在、NFkB及びMAPKの上流シグナルへの影響を検討している。また、各種フラボノイドの、活性化T細胞膜刺激によるHMC-1細胞活性化の抑制効果を検討した結果、フィセチンと同様にルテオリン及びアピゲニンで高い抑制効果が観察され、次いでケルセチン及びイソラムネチンに抑制効果が認められた。そこでこれらフラボノイドのうち、0.1%及び0.05%のフィセチン及びケルセチンを喘息モデルマウスに自由摂取させ、肺の遺伝子発現変化や肺胞洗浄液中の細胞数の増減などを測定することによって、アレルギー反応の抑制効果を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 活性化T細胞刺激によるマスト細胞活性化に対するフラボノイドの抑制効果2011

    • 著者名/発表者名
      永井寛治、福島達伸、大池秀明、小堀真珠子
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      京都女子大学(京都府)
    • 年月日
      2011-03-26
  • [学会発表] グルコースのマスト細胞活性化作用2010

    • 著者名/発表者名
      永井寛治、福島達伸、大池秀明、小堀真珠子
    • 学会等名
      日本食品科学工学会
    • 発表場所
      東京農業大学(東京都)
    • 年月日
      2010-09-02
  • [備考]

    • URL

      http://www.nfri.affrc.go.jp/guidance/soshiki/kinou/kinouhyouka.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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