研究分担者 |
柳井 忠 新居浜工業高等専門学校, 数理科, 教授 (50220174)
高田 功 明石工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30178389)
長岡 耕一 旭川工業高等専門学校, 一般理数科, 教授 (20280315)
冨山 正人 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (70311016)
森田 健二 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (60312196)
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研究概要 |
(1)全国の高専における選択式問題による試験の継続と分析 22年度は,21年度に行った選択式問題による試験(4月に2年生7高専17クラス712名,10月に1年生10高専30クラス1232名,2年生11高専28クラス1129名,3年生7高専18クラス717名)の結果分析を行い,その成果を日本数学教育学会の高専大学部会で発表した。この調査は引き続いて行われ,現在はその結果の分析と発表準備を行っている。 (2)選択式問題集の作成と活用 問題数320題であり,高専の第3学年までの教育内容をカバーした選択式問題集を作成し,第3学年の2クラスに配布し,その効果と理解度を調べた。学生には年間を通じてレポートの提出を課し,定期試験でも選択式問題を出題した。学力の定着を期待したが,選択式試験問題が学生にとってレベルが高すぎたこと,レポートの回数が多く表面的な感想に留まるものが多くなったことなどから,期待した効果は得られなかった。この反省を元に,平成23年度には,より緻密な計画をもって取り組むこととした。 (3)高専の数学教材研究会の設立 作成した問題集は,高専の数学カリキュラムと密接に関係している。そこで,高専の数学の教授内容の精選とそれに適合したテキスト作成のための「高専の数学教材研究会」を立ち上げ,研究会を重ねてきた。問題集は開発した数学のテキストに適合した内容に改良することを平成23年度の課題とした。
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