サークル文化運動においては、個別サークルにおける継続的な活動を支えるキーパーソンが重要な役割を果たしているとともに、他のサークルと連携する際には広域的なキーパーソンの有無がその広がりや強度を左右していることがわかった。とくに詩や創作などの文学サークルにおいては雑誌発行は必須のものであり、全国のサークル誌から有力な作品を転載する「中央誌」の存在は、サークル運動の相互認知と活性化のための重要なメディアとしての機能を果たしていたことが注目される。この点を各地のサークル(誌)と「中央誌」の関係者にインタビューをし、資料の調査を行なった。
|