• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

感情労働における感情処理プロセスに着目した健康増進プログラム開発のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530713
研究機関筑波大学

研究代表者

湯川 進太郎  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60323234)

キーワード感情労働 / 副次的感情 / バーンアウト / 表層演技 / 深層演技 / 感情的不協和 / 感情管理 / 感情作業
研究概要

本研究は、感情労働における感情管理が労働者に与えるネガティブな影響に着目し,そのプロセスの解明を行うこと,ならびに,感情の開示という視点に基づいた具体的な対処方略の検討を行うことを目的としている。
今年度は,本研究において新たに提唱している"副次的感情(感情労働に伴って,帰宅後や休日等に生じる二次的な感情経験)"の実態とその影響について,次年度以降の実証的な調査と実験の実施に先立つ情報収集と基礎的な検討を実施した。
具体的には,日本感情心理学会第17回大会(徳島大学)に参加しポスター発表を,また,ベルギーにて行われたISRE(International Society for Research on Emotions)2009年度大会に参加しポスター発表を行い、国内外の感情労働研究者,感情心理学研究者との議論を行った。特に,ISRE2009年度大会においては,感情労働プロセスにおいて,副次的感情がバーンアウトに及ぼす影響に着目することの重要性を提唱するプレゼンテーションを行い,海外の研究者からの批判や示唆を受ける機会を得た。これら国内外の研究者からの情報収集と議論をもとにして,今後の研究計画の精緻化を行った。
以上の情報収集と議論を踏まえ,今年度は,副次的感情による中期的影響を実証的に明らかにすることを目的として,インターネットリサーチを用いたパネル調査(2回にわたる縦断調査)の設計を行い,第1回目の調査を実施した。調査は有職社会人300名を対象とし,実際に業務中の感情管理経験を行っている者から回答を収集した。なお,第2回目の調査は、次年度(平成22年度)5月に実施予定となっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] A secondary process of job-related emotion regulation : How can we intervene in emotional labor?2009

    • 著者名/発表者名
      Sekiya, D., Yukawa, S.
    • 学会等名
      The XVI meeting of the International Society for Research on Emotions
    • 発表場所
      Leuven, Belgium
    • 年月日
      20090800
  • [学会発表] 大学生が行う対人サービス活動のやりがい感,効力感の低下・向上要因-感情的不協和に伴う不快感に着目して-2009

    • 著者名/発表者名
      関谷大輝・湯川進太郎
    • 学会等名
      日本感情心理学会第17回大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      20090500

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi