本研究は公立小学校教員の外国語活動指導力のアップに繋がる授業評価方法を確立することを主眼とする。具体的には、観察シートの作成である。22年度はいくつかの小学校の協力を得て、毎年度のべ20クラスの授業観察、デートタ収集と分析を行う予定であった。また、学校インターンシップ、高尾英語キャンプの授業観察とデータ収集の予定であった。後者の予定は、大学の転任のため、断念せざるを得なかった。実際に収集できたのほ、13クラス分であった。 データ分析方法は、(1)授業観察シート:Japanese COLT*(Commuinicative orientation of language teaching observation scheme)を元にして作成した授業観察シート記録によりクラスター分析等および言語活動パターンの特微を分類する。その分類作業では、Lynch(1992)*2のthe effects matrix、site dynamics matrixを参考にmatrixを使用するする、(2)談話分析:撮影記録の文字起こし後、小学校教員と児童のやり取りのパターンを観察する、(3)インタビュー:先の数値分析、談話分析だけでは全てが明らかになるわけではない。インタビュー記録データを分類する、(4)信頼性:信頼性の確認は、SPSSによる信頼性分析、インタビュー、ビデオ観察による。 次年度の目標は、以下の通りである。 (1)20クラス分の授業のデータ収集と観察 (2)公立小学校教員の外国語活動指導力のアップにつながる観察シート作成を目標にしている。他の利用法として、小学校-中学校連携を考えていきたし。
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