研究概要 |
3次元における熱方程式, 波動方程式および粘弾性体の方程式系等を支配方程式とする逆問題において, 有限観測時間にわたって得られた観測データを用いた囲い込み法がさまざまな形で展開出来ることが分かった. また今後の解決すべき問題を発掘出来たのも大きな副産物である. さらにHelmholtz 方程式を支配方程式とする固定波数における波の物体散乱の逆問題においては, 囲い込み法の指示函数の対数微分を用いるというアイデアを見出し, その結果従来よりも2倍もの情報が得られることを示したことは特筆に値する.
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