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2009 年度 実績報告書

ランダムシュレディンガー作用素のスペクトルの確率論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540175
研究機関京都大学

研究代表者

上木 直昌  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 准教授 (80211069)

キーワード確率解析 / 微分方程式 / 作用素論 / 数理物理 / ランダムシュレディンガー作用素 / スペクトル / Lifshitz tail / 磁場
研究概要

本研究はランダムなSchrodinger作用素に関する様々な問題に確率論的立場から取り組むことを目的としている。本年度は連携研究者の福島竜輝によって始められたPoissonモデルと周期的モデルの中間状態を記述するモデル、即ちポテンシャルを格子点からランダムにずらしたモデル(以下ランダム移動モデルと略称)における状態密度関数のスペクトルの境界からの立ち上がり方の研究についてまとめ、8月2日から8日までチェコ共和国のプラハにおいて開かれた第16回国際数理物理学会と11月26日から28日に高知大学において開かれた研究集会で発表した。またこの研究を2次元系においては一様な磁場がかかっている場合について拡張し12月2日から4日に京都大学において開かれた研究集会で発表した。この研究はランダムな状況から規則的な状況への推移の仕方を明らかにしたことに意義がある。磁場がかかっている場合の特徴は運動エネルギーの影響が小さいためにポテンシャルの影響が支配的になることが多くなることである。しかし運動エネルギーの影響を明確にすることは難しく現在得られているものは部分的な評価である。研究協力者の北垣芳彦はCombes-Germinet-Kleinによるランダム作用素の固有値の個数評価とその重複度評価と順位統計への応用の研究を離散系におけるランダムな音波モデルに拡張し12月2日から4日に京都大学において開かれた研究集会で発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Lifschitz tails for the uniform magnetic field and a randomly perturbed lattice2009

    • 著者名/発表者名
      上木直昌
    • 学会等名
      ランダム作用素のスペクトルと関連する話題
    • 発表場所
      京都大学吉田南4号館(京都市)
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] Classical and quantum behavior of the integrated density of state for a randomly perturbed lattice(joint work with R. Fukushima)2009

    • 著者名/発表者名
      Naomasa Ueki
    • 学会等名
      Kochi School on Random Schrodinger Operators
    • 発表場所
      高知大学理学部(高知市)
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] Asymptotics of IDS for a randomly perturbed lattice(joint work with R. Fukushima)2009

    • 著者名/発表者名
      Naomasa Ueki
    • 学会等名
      XVI International Congress on Mathematical Physics
    • 発表場所
      Clarion Congress Hotel Prague(チェコ)
    • 年月日
      2009-08-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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