研究概要 |
本研究では,情報保護を目的とし無線通信の電波の不要散乱を抑止するための,オフィス・住居内の実情に適合させやすい透明超薄型電磁波吸収体の開発を行った。具体的には,近年,入/退室管理によく利用されるRFIDシステムを研究目標に据え,この吸収体の誤動作抑止効果を実際の現場に近い環境において検証した。その結果,透明素材の利用により,良好な光透過性を確保しつつ,吸収目標周波数に対し約/λ65程度の厚みで,高い反射減衰量を得られる吸収体を実現させた。またRFID-Tag誤認証に対しては,シールド板による対策は効果が低く,電磁波吸収体壁の適用こそがTag誤認証抑圧に効果があることを実証した。
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