再生可能エネルギーの需要と供給は、小規模な意思決定主体が広範囲に分散して進められるとともに、国や地方自治体の規制下にも置かれることから、入れ子型自律分散意思決定システムとして表現されることとなる。本研究では、自律分散エネルギー需給システムの制度設計手法として、シミュレーション型モデルによるロバスト制度設計を提案し、タイ国における籾殻利用を対象として、現地調査を実施、その利害関係者の意思決定構造を推定、シミュレーションモデルを構築、そして、現状の問題を解決するための制度を提案することにより、提案した手法の有効性を示した。
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