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2011 年度 実績報告書

induced folding機構の獲得を抗体の親和性成熟に学ぶ

研究課題

研究課題/領域番号 21570176
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

古川 功治  独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 主任研究員 (00297631)

キーワード蛋白質 / 抗体 / フォールディング
研究概要

C57BL/6マウスのハプテン、NP、に対する免疫応答で起こる抗体の親和性成熟を我々は精査してきた。最近我々はこの抗体の親和性成熟の過程でinduced folding機構を新たに獲得する成熟経路を見出した。この経路では抗原結合に伴うinduced foldingにより得られた構造安定化エネルギーを抗原結合に活かし、高親和性を獲得していると考えられた。本研究では生体内で行われたこのような親和性成熟について経路に沿って分子基盤を精査していく。具体的には出発点のクローンから最終点のクローンへ到達するまでに導入された10個の変異導入のすべての組み合わせ(1024通り)の変異体を作製しファージディスプレイによりスクリーニングすることで、induced foldingのデザインを変異導入の順番を含めて議論できると考えた。前年度の報告書に記載したように、23年3月の震災により本プロジェクトで用いる標準モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを失った。その後、研究室が本格復旧した時点(7月)で精査したところ、22年度までに作製してきた変異体ファージの全てとその発現ベクターの約半分が失活、分解していることが判明した。23年度はそれらの再取得に大半の時間を費やした。23年度末の時点で残念ながら全てをリカバー出来ていない。一部のクローンでX線結晶構造解析に向けた結晶作りのスタートにこぎ着けることができた状態である。一方、本研究で得られた発現系の応用利用、抗原抗体反応の評価技術を用いた共同研究を開始することができ、論文執筆開始に至っている。

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公開日: 2013-06-26  

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