エコールは消化管内で腸内フローラ(腸内細菌叢)の作用によって、大豆イソフラボンの一つダイゼインから生産される。エコールは、種々の機能性を有している。本研究では、エコール生産性腸内細菌をエストリオール、エストロン、βエストラジオールとin vitroで嫌気培養し、エコール生産性腸内細菌がβ-エストラジオールからエストロンへの代謝性が強いことを初めて明らかにした。エコール生産性腸内細菌のマウスへの投与は、0.05%ダイゼイン-10%ラード食を給餌したマウスの脂質代謝や糞便の胆汁酸濃度に影響を及ぼすことも見出した。また、エコール生産性腸内細菌を投与したマウスは、エコール菌を投与していないマウスに比べて尿中のβ-エストラジオールが低値を示すことを見出した。
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