40%食餌制限マウス(9週齢雌BALB/c)は、経時的な体重減少を認めた。摘出した海馬よりRNAを抽出し、マイクロアレイ解析を行ったところ、複数のマイクロRNA(miRNA)が対照と比較して有意に発現増加または低下している事が判明した。その後の解析ではmiR-7が飢餓ストレスにより上昇していた。標的解析では、多数のmRNAが候補として存在し、神経の発育などに関連しているものが含まれた。飢餓により、多くのmiRNAが発現変化する事は、未だ報告がない。これらの発見が飢餓状態(神経性食欲不振症など)の新たなバイオマーカーとしての役割を担う可能性も考えられた。
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