臨床応用を目指した細胞周期関連分子を介した肝再生促進メカニズムの解明

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21590852
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 永濱 裕康 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (60381000)
• 研究分担者: 佐々木 裕 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (70235282)
• 連携研究者: 中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 肝臓病学 / トランスクリプトーム / プロテオーム

研究概要

細胞周期を制御する分子を介した方法で肝再生医療へ応用するため、G0期にある肝細胞をG1期へと再進入することが可能と考えられるエストラジオール(E2)を用いた肝再生促進モデルでその可能性について検討を行った。E2投与によりKi67の陽性率が増加したため、これを用いて肝障害マウスの生存を検討したところ、投与時期の違いでその生存率が異なる事を見いだした。このことより肝障害時には時期特異的な再生への関与があり、その解明により再生を効率よく促進出来る可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The incidence of hepatocellular carcinoma associated with hepatitis C infection decreased in Kyushu area (2011)
  • 著者名/発表者名: Taura N, Sasaki Y, (他13名、7番目), Sata M
  • 雑誌名: Med Sci Monit 巻: 17 ページ: 7-11
• [雑誌論文] Insulin resistance and hepatocarcinogenesis, Alpha-fetoprotein above normal levels as a risk factor for the development of hepatocellular carcinoma in patients infected with hepatitis C virus (2011)
  • 著者名/発表者名: Sasaki Y, Tateyama M, Nagahama H, Sasaki Y, Ishibashi H.(他9名、6番目)
  • 雑誌名: Clin J Gastroenterol, J Gastroenterol 巻: 3, 46 ページ: 271-278, 92-100
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Forkhead Box M1 transcriptional factor as a possible immune-therapeutic tumor-associated antigen (2010)
  • 著者名/発表者名: Yokomine K, YSasaki Y and Nishimura Y.(他14名、16番目)
  • 雑誌名: Int J Cancer 巻: 126 ページ: 2153-63
  • 査読あり
• [雑誌論文] Chronic hepatitis C viral infection reduced NK cell frequency and suppresses cytokine secretion : Reversion by anti-viral treatment (2010)
  • 著者名/発表者名: Dessouki O, Nagahama H, Sasaki Y. Okada S.(他3名、6番目)
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun 巻: 393 ページ: 331-337
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transcatheter arterial infusion chemotherapy with cisplatin-lipiodol suspension in patients with hepatocellular carcinoma (2010)
  • 著者名/発表者名: Ikeda K, Nagahama H, Tanaka M, Sasaki Y.(他3名、4番目)
  • 雑誌名: J Gastroenterol 巻: 45 ページ: 60-67
  • 査読あり
• [雑誌論文] The anaphase-promoting complex/cyclosome activator cdh1 modulates Rho GTPase by targeting p190 RhoGAP for degradation (2010)
  • 著者名/発表者名: Naoe H, Sasaki Y, Kuninaka S.(他9名、7番目)
  • 雑誌名: Mol Cell Biol 巻: 30 ページ: 3994-4005
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification of the H2-Kd-restricted CTL epitopes of a tumor-associated antigen, SPARC, which can stimulate antitumor immunity without causing autoimmune disease in mice (2009)
  • 著者名/発表者名: Ikuta Y, Sasaki Y, Nishimura Y.(他8名、8番目)
  • 雑誌名: Cancer Science 巻: 100 ページ: 132-137
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of oral administered S-1 on the pharmacokinetics of SN-38, irinotecan active metabolite, in patients with advanced colorectal cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Yokoo K, Sasaki Y. Saito H.(他3名、5番目)
  • 雑誌名: Ther Drug Monit 巻: 31 ページ: 400-403
  • 査読あり
• [雑誌論文] 細胞死と免疫監視機構からの回避特集細胞死をめぐる最近のトピックス (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木裕
  • 雑誌名: Surgery Frontier 巻: 16巻 ページ: 60-65
• [雑誌論文] 知っておきたい肝炎ウイルスと肝発癌特集肝細胞癌の治療 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木裕
  • 雑誌名: 2009～2011コンセンサス癌治療 巻: 8巻 ページ: 121-125
• [雑誌論文] 分担アルコールと肝癌最新医学別冊新しい診断のABC 62 (2009)
  • 著者名/発表者名: 紙屋康之、田中基彦、佐々木裕
  • 雑誌名: アルコール性肝障害 ページ: 141-149
• [雑誌論文] Higher-Order Chromatin Regulation and Differential Gene Expression in the Human TumorNecrosis Factor/Lymphotoxin Locus in Hepatocellular Carcinoma Cells
  • 著者名/発表者名: Watanabe T, Sasaki Y, Nakao M.(他6名、8番目)
  • 雑誌名: ol Cell Biol 巻: (in press)
• [学会発表] アルブミンの構造的・機能的変化から見た分岐鎖アミノ酸治療の意義シンポジウム「肝硬変患者の栄養マネージメント、治療」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 瀬戸山博子、田中基彦、佐々木裕
  • 学会等名: JDDW2011(第15回日本肝臓学会大会・第53回日本消化器病学会大会・第9回日本消化器外科学会大会・第42回日本消化吸収学会総会合同)
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-10-21
• [学会発表] 当科における非B非C肝癌の臨床的特徴ワークショップ「非B非C肝癌の実態と特徴」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、福林光太郎、立山雅邦、葦原浩、紙屋康之、吉丸洋子、永濱裕康、佐々木裕
  • 学会等名: 第47回日本肝癌研究会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-07-29
• [学会発表] 慢性肝疾患におけるアルブミンの構造的・機能的変化の検討-特に抗酸化機能について-ワークショップ「代謝・酸化ストレスの場としての肝臓」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 瀬戸山博子、田中基彦、南雲恒平、工藤洋子、福林光太郎、立山雅邦、紙屋康之、葦原浩、永濱裕康、丸山徹、佐々木裕
  • 学会等名: 第47回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-02
• [学会発表] 遺伝子解析と蛋白質機能解析による肝癌の細胞死抵抗性の解明ワークショップ「DNA・マイクロRNA解析からの消化器疾患の診断・治療・病態解明」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 直江秀昭、田中基彦、佐々木裕
  • 学会等名: 第97回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-05-13
• [学会発表] 蛋白質翻訳後修飾解析による肝癌の治療抵抗性の解明シンポジウム17「肝がんのメカニズムと治療戦略」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、永濱裕康、佐々木裕
  • 学会等名: 第52回日本消化器病学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2010-10-15
• [学会発表] Chronic hepatitis C viral infection reduces NK cell frequency and suppresses cytokine secretion (2010)
  • 著者名/発表者名: Sasaki Y, Dessouki O、Tanaka M, Nagahama H, Kamiya Y, Tateyama M, Suzu S and Okada S
  • 学会等名: HCV 2010
  • 発表場所: Yokohama, JAPAN
  • 年月日: 2010-09-12
• [学会発表] 当科初回治療例における非B非C肝癌の臨床的特徴ワークショップ2「非B非C肝癌の現況」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、葦原浩、福林光太郎、紙屋康之、工藤洋子、立山雅邦、永濱裕康、佐々木裕
  • 学会等名: 第46回日本肝癌研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-07-08
• [学会発表] 慢性肝疾患におけるアルブミンの構造的・機能的変化と病態への関与についての検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、丸山徹、佐々木裕
  • 学会等名: 第46回日本肝臓学会総会一般演題
  • 発表場所: 山形
  • 年月日: 2010-05-28
• [学会発表] 肝疾患におけるアルブミン構造多様性変化の検討パネルデイスカション「肝硬変の対策～原因療法から合併症の対策～」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、丸山徹、佐々木裕
  • 学会等名: 第38回日本肝臓学会西部会
  • 発表場所: 米子
  • 年月日: 2009-12-04
• [学会発表] 肝細胞癌に対する癌ワクチン療法を用いた治療戦略パネルデイスカション「肝細胞癌の集学的治療の現状と近未来的治療(分子標的治療を含めて)」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中基彦、横峯和典、佐々木裕
  • 学会等名: 第13回日本肝臓学会大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-15
• [学会発表] Changes in clinical background of patients with hepatocellular carcinoma in Kumamoto (2009)
  • 著者名/発表者名: Tanaka M, Fukubayashi K, Ashihara H, Kamiya Y, Kudo Y, Tateyama M, Nagahama H and Sasaki Y
  • 学会等名: 3^<rd> International HCC symposium
  • 発表場所: Kobe, JAPAN
  • 年月日: 2009-05-08