研究課題
基盤研究(C)
腸内細菌の定着において、CD1dおよびNKT細胞がどのように関与するのかを検討した。CD1d欠損マウスおよび野生型マウスに緑膿菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、およびプロバイオティクスに用いられるLactobacillus gasseriを経口的に接種すると、CD1d欠損マウスにおいて小腸内の菌数の増加を認めた。さらにバクテリアル・トランスロケーションについてもCD1d欠損マウスで観察された。NKT細胞を活性化するα-ガラクトシルセラミドの投与によって、腸管内の菌数は逆に減少した。そのメカニズムとして腸管上皮のパネート細胞からライソザイムの産生亢進によるものと考えられた。これらの結果により、CD1dは腸管内の菌の定着に影響を与え、パネート細胞を介した機序が推定された。
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J Clin Invest
巻: 119(5) ページ: 1241-50
DOI:10.1172/JCI36509
http://www.tokyo-med.ac.jp/microbiology/