急性骨髄性白血病におけるNotch1シグナルの検討:新たな分化誘導療法をめざして

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21591355
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 山梨大学
• 研究代表者: 中村 誠 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 医学研究員 (10422685)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: Notch1シグナル / 顆粒球分化 / 急性骨髄性白血病

研究概要

Notch1シグナルの活性化は、転写共役因子MAML1を介した系で転写因子PU. 1の発現を抑制し顆粒球系前駆細胞の分化を抑制することを明らかにした。さらに、分化が誘導される培養条件でも、Notch1シグナルが活性化された細胞の一部は未分化な形態を維持し、増殖能を保持していたことから、Notch1シグナルの逸脱した活性化が顆粒球系前駆細胞の白血病化や白血病の維持に寄与する可能性が示唆された。

研究成果

• [学会発表] Activation of Notch1 Signaling Suppresses Granulocytic Differentiation and Maintains a Part of Myeloid Progenitor Cells At the Immature Stage (2011)
  • 著者名/発表者名: Nakamura M
  • 学会等名: The 2011 Annual Meeting of the American Society of Hematology
  • 発表場所: San Diego, CA, USA
  • 年月日: 20111210-13
• [学会発表] Notch1シグナルは、PU. 1の発現の抑制を介して顆粒球への分化を遅延させる (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村誠
  • 学会等名: 第51回日本小児血液学会
  • 発表場所: 千葉県浦安市日本
  • 年月日: 20091127-1129